WISC-V

Fortune comes in by a cheerful home.

ウィクスラー式知能検査の紹介です。

ウィクスラー知能検査は70以上の歴史を持つ検査です。現在、全体的な知的能力や記憶・処理に関する能力を測るテストとして現在世界20数か国で使用されており、国際的にもその信頼性が高く評価されています。

ウェクスラー式知能検査は年齢に応じて種類が異なり

幼児用のWPPSI-Ⅲ(ウィプシ)2歳6ヶ月~7歳3ヶ月

児童用のWISC-Ⅴ(ウィスク)5歳~16歳11か月

大人用のWAIS⁻Ⅳ(ウェイス)16歳~90歳11か月

の3種類があります。

検査の結果IQが算出されますが、この得点だけで診断するわけではありませんし、全てが含まれた万能な検査というわけでもありません。

ただ、頭の中の思考過程の得意・不得意を把握する上では便利な指標になります。

中身の紹介です↓↓

全検査IQ(FSIQ

全体的な認知能力を表す項目です。補助検査を除いた10種類の基本下位検査の合計から算出されます。

4つの指標得点 

言語理解指標(VCI)

言語による理解力・推理力・思考力に関する指標です。この力により私たちは言語によるコミュニケーションをとったり、そこから推論することができると考えられています。

知覚推理指標(PRI)

視覚的な情報を把握し推理する力や、視覚的情報にあわせて体を動かす力に関する指標です。新しい情報に対する解決能力や対応力にも影響すると考えられています。

ワーキングメモリー指標(WMI)

一時的に情報を記憶しながら処理する能力に関する指標です。ワーキングメモリは読み書き、算数といった学習能力や、集中力に大きくかかわることが指摘されています。

処理速度指標(PSI)

視覚情報を処理するスピードに関する指標です。マイペースで切り替えが苦手である場合などもこの指標得点が低くなることがあります。

WISC-Ⅴではこの指標が算出されます。

これから何が見えるのか?

上の写真がうちの娘の結果です。まぁ親子でテストしても、途中からは真剣に取り組む様子はありませんでしたので、正確な値ではないかと思いますが。

このグラフを見ると、うちの子はVCI(言語理解)が一番高いということがわかります。

言葉で説明したり言葉を使って理解することが得意といえます。

学校で習ったことを、声に出して説明したり、復習することで、学習効果が高まるといえるでしょう。

親である、僕の仕事としては、言葉を使ったコミュニケーションが大事だということですね。

将来は言葉を使う職(学校の先生・営業職・アパレル店員等)は向いていると思います。

逆に絵やグラフを等の視覚的なものは、言葉の説明よりも理解し難いということになります。(この得点では差がないといえますが。。。)

弱さの部分としてWMI(ワーキングメモリ)が平均の100より低いことがわかります。

頭の中に出来事や数字を覚えておくことが苦手なタイプになります。

言葉で聞いたことをメモするなどの癖をつけることで、学習効果が高まると思います。

そろばんや暗算、見たものを真似るダンスなどが弱さを補う活動になると思います。

このような感じの報告書になります。

関東の学習塾では、入校の際にこのWISCを実施し、指導方法を決める塾があるようです。

理にかなったプログラムだと思います。

私自身も、この分野を専門にしてきた訳ではないので、評価・報告には、まだまだ未熟な部分も多いのですが、とにかく多くの検査を経験することが自分の力になると思っています。

自分の子どもの得意な部分と苦手な部分を知って役立てないなと思われる方がいらっしゃったら、是非お声掛けください。

当面は低料金での実施になります。