Tokyo University Egogram-New Ver.3
TEGは東大式エゴグラムの略称です。
エゴグラムというのは、米国の精神科医エリック・バーンが作った交流分析(TA)理論に基づいてデュセイが考案したものです。
もともとは観察可能な行動を5つの自我状態に分類し、その発生頻度を検討して作成しました。
しかし、作成者の主観に左右されるとして、客観的に評価できる質問紙法によるものを作りました。
それが、東大式エゴグラムです。初版は1984年で2019年に現在のVer.3が出版されました。
5つの自我状態のエネルギー量をグラフ化し、自分自身の特徴を知り、交流分析に役立てることが目的になります。
CP(Critical Parent)批判的親:責任感が強い。理想を掲げる、厳格、ルールを守り批判的で完璧主事者
NP(Nurturing Parent)養育的親:思いやりがあり優しく世話好きで、奉仕精神があり受容的で過干渉、お節介
A(Adult)成人、大人:現実的で、事実を重視、冷静沈着で効率的に行動する。コンピューターのような自我状態
FC(Free Child)自由な子ども:自由奔放で感情をストレートに表現する。チャレンジ精神旺盛で自己中心的、わがまま
AC(Adapted Child)順応した子ども:協調性があり、素直で良い子な優等生のイメージ。自己主張が少なく依存心が強い
エゴグラムを行うことで、5つの自我状態のうち、自分がどの自我状態をよく使っているのか、どの自我状態をあまり使っていないのかがわかります。
人格の良し悪しや心の健康、何らかの能力が図れる訳ではありません。
自分のエゴグラムの特徴を知ることで、性格特性や行動パターンを知ることができます。
それを変えるのか、変えないのか?それは個人の自由です。
自分や周りの人をイメージしてください。
CPが高い人は責任感が強く、まじめで義理堅く、秩序を守り、信念を貫く人。行き過ぎると排他的で、自分の価値観を押し付けるようなこともあります。僕の個人的な印象ですが、昔気質の学校の先生とか、お役所関係とか(すみませんあくまでも個人的な印象です)
FCの高い人は自由奔放で好奇心があり、チャレンジ精神があり、想像力も豊かです。一方で自己中心的でわがまま、衝動的で無責任なところがあります。こちらも個人的な印象ですが、企画やアイデアが豊富でノリのいい営業のお兄さんや、よく喋るおしゃれなアパレル定員といったイメージです。(あくまでイメージです)
この特徴の強い二人って意見が合いますか?
おそらく、合わないと思います。
仕事として割り切るか、私生活では付き合わないか、、、、
近くに、合わない人がいるとそれだけでストレスになりますよね。
自分のエゴグラムを知ることで、交流分析を図るのですが、大事なことは
人を変えようとは思わないことです。
人は変わらない。変わったとしてもそれは本人が変えたものです。
変えることが出来るのは自分です。
自分の行動パターンと自我状態を高くしたり低くしたりすることはできます。
上のパターンで行くと自分を知り、強すぎる自我状態を抑えることでストレスを軽減して付き合うことが望ましいとなります。
相手に変わってもらいたいと思い続けるよりも、自分の自我状態を調整することでストレスを減らすことができますよ。
簡単ではありますがTEG-3の紹介でした。
受けてみたいと思った方は、ご連絡ください。